Rice Crop

企業内英語研修の企画運営・講師をしています。こばれ話を書いていきます。(「人事コンサルの英語研修」www.wilval-hr-support.com)

極太の英語コミュニケーション能力

  英語のレベルが低い学習者がいます。

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 このオレンジくんの英語力をアップさせるとは、この図で言えば、上方向に

引っ張ることです。

 

 受験がピークだったというような人は、勉強し始めると、最初すーっと伸び、

うまいことすると、半年一年で日常会話は大丈夫、となります。

 

 もう一人、ブルーくんがいたとします。横軸は<"グローバル"な関心・意欲、気構え>です。

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 ブルーくんも英語のレベルはオレンジくんと同じくらいから、再学習を始めたのですが、もともと関心が広く、会社のグローバルビジネス展開についてや、新興国の政治経済、BOPなど、あるいは文化差やダイバーシティ経営など、いつも旺盛に知識を求めています。お客さんが外国から来ると、コーヒータイムなどにも積極的に話をしています。

 

 ふたりとも同様に、「日常会話レベル」まで来たとします。後になりましたが、ふたりの目指しているのは、図の右上の二重丸くんです。こちらは、ネイティブあるいは国際的に活躍するビジネスマン(エンジニア)となります。

 

 オレンジくんは、DゾーンからCゾーンに入った途端に、伸び悩みます。どうしてもワンパタンの言い回し、単語の使い方から、抜け出せません。自分の担当のことは、どうにか説明できますが、気のきいた会話は苦手だし、交渉事とかできないし、お客さんのえらい人にプレゼンしたりなんて、何きかれるかわからないし、引き受けられません。

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 「俺は、おまえより語彙が少ないけど、交渉してくるぞ。」と先輩に言われますが、たぶん先輩はBゾーンの人なのだと思います。やってやろうじゃないかという気概に満ちているのです。

 

 かくしてブルーくんは、するするとAゾーンへ突入しさらに上に伸びていき、会社の中の人が見ても、外の人が見ても、”グローバル人材”として頭角を現します。

 

 オレンジくんは、どうしましょう。きっと自分の守備範囲を狭く決めてしまい、そこだけでむりやり上方向に伸びようとしているのだと思います。ここは、一旦遠回りのようでも、ブルーくんのように、いろんな記事や読んだり、相手を見つけては話したりすることを実践してみるべきです。attitude (姿勢)が変われば、身につくものも変わってきます。

 

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 上の図の赤い矢印がそのattitude changeです。それは、英語のクラスで誘導するだけでなく、他の訓練にも、”気づき"の機会があるといいですね。ぐっと関心領域を広げ、極太の英語コミュニケーション能力を獲得してほしいです。